賃貸管理のなかでもゴミ問題は、賃貸経営者の頭を悩ますトラブルの一つです。
ゴミ問題を放置していると、カラスや害虫などの被害にあったり物件の景観を損ねたりしてしまいます。
そこで今回は賃貸経営者向けに、賃貸管理におけるゴミ問題のトラブルにはどのようなケースがあるのか、クレーム時の対応方法や早期退去を未然に防ぐためのポイントについてご説明します。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸管理におけるゴミ問題のトラブルとは?
賃貸管理におけるゴミ問題はいくつかのトラブルから引き起こされます。
ゴミ問題へと発展するトラブルについて以下にご紹介します。
ルールを守らない入居者がいる
まず多いのが、ゴミ出しの分別や日時、場所などをきちんと守らない入居者がいるトラブルです。
近年、地球環境保全のためにもゴミの分別が求められています。
燃えるゴミや燃えないゴミなど分別方法が複雑で、手間を要するようになりました。
理解していても手間だからといった理由から、分別ルールを守らない入居者がいるのも現状です。
また、近年増えている外国人の入居者だと、日本のゴミ分別のルールが理解できていないケースも考えられます。
ゴミ出しの分別方法や日時、場所などの詳細が書かれたポスターをゴミ捨て場に貼ったり、各部屋に手紙を投函したりして、理解を深めてもらうことが大切です。
不法投棄される
物件のゴミ捨て場に、通行人や近隣住民による不法投棄も、ゴミ問題につながるトラブルの一つです。
ゴミ捨て場に便乗して、入居者でない通行人や近隣住民が許可なくゴミを捨ててしまうケースがあります。
ゴミが捨てられると物件の景観も悪くなるうえに、入居者がゴミ捨て場を利用しづらくなってしまいます。
不法投棄によるトラブルが多い場合は、監視カメラの設置や鍵つきのゴミ集積場を設置するのがおすすめです。
清掃がされていない
物件のゴミ捨て場の定期的な清掃がおこなわれず、ゴミで散らかってしまっているトラブルです。
ゴミ捨て場の清掃は管理会社がおこなうのか、経営者がおこなうのかを確認しましょう。
管理会社がおこなう管理契約になっているにも関わらず、清掃がされていない場合には、契約不履行などの責任を問うことを考慮するべきかもしれません。
ゴミ捨て場がゴミで散らかってしまっていると、においやカラス、害虫などの被害から入居者にも迷惑をかけてしまいます。
ゴミ捨て場の定期的な清掃をおこない、清潔な環境を保つようにしましょう。
賃貸管理におけるゴミ問題が発生したときの対応
では実際に物件でゴミ問題が発生したときは、早期対応が必須です。
ゴミ問題が発生したときの対応方法について以下にご紹介します。
片づけと清掃
ゴミ捨て場でゴミ問題が発生し、入居者からクレームが入った場合は、早々に片づけと清掃をおこないましょう。
なぜならば散らかったままの状態では、においや害虫の発生などの問題が生じてしまうからです。
においや害虫などの問題に発展すると、入居者はもちろんですが、近隣の住民への迷惑にもなります。
片づける前には、現地の状態を写真に記録して残しておくとよいです。
しかし、捨てられたゴミ袋を開封し、クレームの原因となった人物を特定することは、後から問題になり得る場合もあるため注意が必要です。
まずは、物件のゴミ捨て場を清潔にすることを優先させましょう。
貼り紙で注意喚起する
片づけと清掃が済んだら、次は再発防止に取り組みましょう。
ゴミの分別ルールが守られていないことや、ゴミ出しの日時が間違っていることなどの注意書きを貼り出します。
また、ゴミ出しの分別ルールや日時などの詳細もあわせて説明書きとして加えると、再発防止にもつながります。
さらにクレーム発生時に記録に残しておいた現場の写真を添えておくとより理解が深まり、効果が高まるでしょう。
掲示板やゴミ捨て場に張り出します。
入居者に外国人の方がいる場合には、より理解しやすいように英文で作成するのもおすすめです。
改善されない場合
貼り紙をおこなっても改善されない場合には、ゴミ出しのルールを守られていない入居者を特定して、直接文書にて通知しましょう。
特定するには時間がかかるかもしれませんが、ほかの入居者からの証言でわかるケースもあります。
ルールを守れていない入居者を特定する場合は、慎重におこなうことが大切です。
特定できた場合、ゴミ出しルールの詳細や、改善がみられない場合は契約解除する旨を文書にて記載するとよいです。
さらに改善されない場合には、契約の解除や民事裁判の可能性も視野に入れる必要があります。
ただし、入居者ではなく通行人による不法投棄の可能性もあります。
ゴミ捨て場の注意喚起の貼り紙だけでは改善されない場合、監視カメラの設置や警察への通報の旨を文書にくわえると良いです。
賃貸管理におけるゴミ問題による早期退去を防ぐポイント
賃貸管理によってゴミ問題が発生した場合、早期退去をする入居者が現れる恐れがあります。
入居者が気持ちよく住めるような環境作りが大切です。
ゴミ問題によって早期退去を防ぐポイントを以下にご紹介します。
ゴミ捨て場を改善
ゴミ捨て場を従来のものから、鍵つきや蓋つき、24時間利用できるものなどに変更するのがおすすめです。
鍵つきのゴミ捨て場や蓋つきのゴミ箱だと、通行人による不法投棄が防げます。
また、カラスの被害によってゴミが散乱されるのを防ぎ、ゴミ捨て場が清潔に保たれます。
近年では、24時間いつでもゴミ出しができる24時間ゴミ捨て場を導入している賃貸物件も多く、入居者からも人気です。
ゴミ出しの日時が決められているのは、猫やカラスなどの被害を最小限に留めるためです。
しかし、仕事で忙しい日や旅行などの用事で、決められた日時のゴミ出しが難しいケースも少なくありません。
ライフスタイルが多様化している現代において、24時間いつでもゴミ出しができることは大きなメリットです。
しかし、常にゴミがゴミ捨て場に並べられている状態であるため、ゴミ捨て場の清掃などの管理が必要とされます。
このように、ゴミ捨て場を便利で清潔に保たれている場所になると、入居者も快適に住めるため、早期退去が防げるでしょう。
入居者に長く住んでもらうためには、便利で清潔感のある、気持ちの良いゴミ捨て場を保つことも大切なのです。
管理を管理会社へ
賃貸経営者自身で管理をおこなっている場合、管理会社へと管理を任せることもおすすめです。
賃貸の管理は、今回ご説明したゴミ問題だけでなく、修理や修繕、家賃回収や住民同士のトラブルなどの対応に追われるでしょう。
ゴミ問題の対応においても、清掃から再発防止まで時間と労力を要してしまいます。
騒音や共用部分の使用方法などが原因で起こる住民同士のトラブル時も、個人の力では解決するのが難しいケースが発生する可能性もあります。
そのため、いくつものトラブルの対応に追われて解決までの時間がかかり、入居者の居心地が悪くなる可能性も考えられます。
トラブルに早期解決することで、入居者の早期退去を防ぐことができるでしょう。
管理のプロである管理会社に任せることで、入居者が快適に過ごせることが期待できます。
まとめ
賃貸管理におけるゴミ問題が発生した場合、片づけや清掃をおこない、貼り紙などで再発することを防ぎましょう。
早期解決によって、入居者が快適に住める物件になり、早期退去を防ぐことが期待できます。
ゴミ捨て場を改善したり、管理会社へ管理を任せたりして、入居者にとって居心地の良い環境を保つことが大切です。
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