サラリーマンには不動産投資が向いている？理由や成功する方の特徴を解説

近年は、サラリーマンでも以前のような安定性が見込めなくなっており、資産を増やせる投資の注目度が高まっています。
投資にはいろいろな種類がありますが、サラリーマンにおすすめなのは不動産投資です。
今回は、不動産投資がサラリーマンに向いている理由や始めるときの注意点、成功する方に見られる特徴を解説します。

サラリーマンが不動産投資に向いているといわれる理由

投資とは、利益を得るためにお金を投じることです。
近年は「人生100年時代」といわれていますが、サラリーマンでも以前ほど安定性が見込めなくなっています。
そのため、将来に備えてできるだけ資産を増やしたいと考えて、投資を始める方が増加しています。
投資には株式や投資信託など、いくつかの種類がありますが、なかでもサラリーマンに向いていると考えられるのは不動産投資です。
なぜ不動産投資がサラリーマンに向いているのか、主な3つの理由を解説します。

サラリーマンに向いている理由①融資を受けやすい

1つ目の理由は、サラリーマンは安定した雇用形態であるため、金融機関からの融資を受けやすいことです。
不動産は高額なので、通常は購入する際に融資を受けることになるでしょう。
融資を受けるには審査に通る必要がありますが、サラリーマンは収入が安定していて返済が滞りにくいとみなされるので、審査に通りやすいと考えられます。
なお、融資を受ける際は団体信用生命保険への加入を求められることが一般的です。
団体信用生命保険とは、ローンの契約者が亡くなった場合などに残債がすべて返済される保険です。
万が一のときに債務のない投資用不動産を家族に遺せるので、生命保険としての備えもできます。

サラリーマンに向いている理由②資金計画を立てやすい

2つ目の理由は、サラリーマンは毎月安定した給与を得られるので、資金計画を立てやすいことです。
自営業やフリーランスなどの場合、月々の収入額が一定ではないことがあり、不動産投資に使える金額を計算しにくい可能性があります。
「この金額なら大丈夫だろう」と考えて設定しても、収入の状況によっては生活に影響が生じてしまうかもしれません。
サラリーマンは毎月一定の給与を得られるので、そのような心配が少ないでしょう。
また、サラリーマンの給与に対して課税される所得税と住民税は、不動産投資をおこなうと節税できることがあります。
その理由は、不動産投資によって生じた損失を給与所得と相殺する「損益通算」が可能になるからです。
不動産投資を専業にしている場合は損益通算ができないので、サラリーマンの強みであるといえるでしょう。

サラリーマンに向いている理由③かかる手間が少ない

3つ目の理由は、管理や運営を管理会社に委託すると、それほど手間がかからないことです。
株式などの場合は、日々の動向を細かくチェックしないと利益を得にくいため、本業があると難しいかもしれません。
その点、不動産投資は管理会社に委託できるので、本業に差し支えることなく利益が見込めるでしょう。

サラリーマンが不動産投資を始める際に押さえるべき注意点

不動産投資は資産を増やす手段として有効ですが、初期費用は高額になることが多く、運営にはリスクがともないます。
そのため、成功するためには注意点をしっかりと押さえておくことが大切です。
とくに、押さえておきたい4つの注意点について解説します。

注意点①不動産投資に関する知識を身につける

不動産投資は順調に利益を得られるとは限らず、さまざまなリスクが予想されます。
たとえば、部屋が空室になると家賃収入がなくなってしまいます。
また、物件の築年数が経つと家賃の値下げが必要になったり、修繕箇所が増えて出費がかさんだりするでしょう。
家賃収入からローンの返済や経費などの出費を差し引いた金額がマイナスになると、赤字経営になってしまいます。
そのため、知識をしっかりと身につけて、将来も見据えた計画を立てることが大切です。

注意点②管理会社に任せきりにしない

物件の管理や運営を管理会社に委託できることは、不動産投資がサラリーマンに向いている理由の1つです。
しかし、管理会社に任せきりにすると、思うような結果が出ないかもしれません。
不動産投資をおこなう際は経営者である自覚を持ち、積極的に関わる姿勢で臨むと、満足のいく資産運用につながるでしょう。

注意点③物件選びは慎重におこなう

不動産投資を始めるときは、まず物件を購入します。
その際は、予算や購入後のキャッシュフローなどの資金計画をしっかりと立ててから選びましょう。
また、物件選びでは立地の良さを見極めることも重要なポイントです。
立地の良い物件は入居希望者が見つかりやすく、空室になるリスクが軽減するからです。
さらに、年月が経って建物が古くなると入居希望者が見つかりにくくなるものですが、立地が良ければそれほど影響を受けないかもしれません。
ただし、立地が良い物件は価格が高い可能性があるので、無理なく支払いができることを確認したうえで購入しましょう。

注意点④ローンと自己資金のバランスを考える

不動産投資にかかる経費のなかでは、ローンの返済が大きな割合を占めます。
ローンの利用額が多いと返済額が増えて、収益に影響が生じてしまうかもしれません。
安定した経営をするためには、物件を購入する際にできる範囲で自己資金も使ったほうが良いでしょう。
ただし、ある程度の現金を手元に残しておかないと、不測の事態が起きたときに対応できなくなる可能性があります。
そのため、ローンと自己資金のバランスを良く考えて、無理のない資金計画を立てましょう。

不動産投資で成功するサラリーマンに見られる特徴

不動産投資には難しそうなイメージがあり、「普通のサラリーマンにできるのか」と不安になる方がいるかもしれません。
しかし、不動産投資を成功するために特別な能力などは必要ありません。
ただ、不動産投資で成功するサラリーマンには共通の特徴が見られるので、ご自身に向いているか気になる方は確認しておきましょう。

不動産投資で成功するサラリーマンの特徴①勉強好きである

不動産投資の成功に特別な能力は不要ですが、知識は必要です。
知識をつけるためには書籍を読んだりセミナーを受けたりなど、ご自身でしっかりと勉強する必要があります。
そのため、「知識を得ることが好き」「勉強が苦にならない」などの特徴がある方は、不動産投資に向いているといえるでしょう。

不動産投資で成功するサラリーマンの特徴②行動力がある

不動産投資を始めるまでには物件選びやローンの手続きなど、やるべきことがたくさんあります。
物件もローンも数多くあり、そのなかからご自身に適したものを選ぶことが成功につながるポイントです。
そのため、多くの物件を見学したりいろいろな金融機関を訪ねたりする行動力のある方は、成功の可能性が高まると考えられます。
また、不動産投資をする際は不動産会社や金融機関、管理会社や入居者といったさまざまな方と関わるので、コミュニケーションも大切です。
どちらも高い能力は必要ありませんが、「積極的に行動する」「相手の話をしっかりと聞き、考えをきちんと伝える」などを意識すると良いでしょう。

不動産投資で成功するサラリーマンの特徴③合理的な判断ができる

不動産投資では、重要な決断をする場面が多々あります。
そのときの決断が、今後の経営状況に関わることもあるでしょう。
そのため、感情や雰囲気に影響されず、合理的に判断できる方のほうが、成功する可能性が高いと考えられます。
大切なことを決めるときは、数字や論理的な根拠を基にして判断するように心がけましょう。

まとめ

不動産投資は、サラリーマンに向いている投資だといわれています。
成功するために注意点を押さえることは大切ですが、特別な能力などは必要ありません。
資産を増やすために投資を考えている場合は、不動産投資も検討してみましょう。