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賃貸管理物件にもスプリンクラーが必要!設置基準や種類を解説

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賃貸管理物件にもスプリンクラーが必要!設置基準や種類を解説

賃貸管理物件にもスプリンクラーが必要!設置基準や種類を解説

賃貸物件の経営や管理では、消防設備や設置基準などの知識が必要です。
管理業務のひとつとして、防火設備を把握しておくと良いでしょう。
この記事では、火災発生時に放水・消化をおこなうスプリンクラーとはなにか、設置基準や種類について解説します。

賃貸管理物件にも設置義務があるスプリンクラーとは

賃貸管理物件にも設置義務があるスプリンクラーとは

スプリンクラーとは、天井または屋根下部分に設置されたヘッドによって、火災感知や放水を自動的におこなう消火設備です。
送水口やヘッド、配管や弁類および非常電源などで構成されています。
高層階のマンションなどには必ず必要な消火設備で、設置基準も法律で定められています。
設置基準にしたがって設置されていないと、消防法違反で措置命令や警告、行政代執行の対象になるため注意しなければなりません。

スプリンクラーヘッドとは

スプリンクラーの本体部分から配管を通って、冷たい水を放出する部分をヘッドといいます。
ヘッド自体は昔から使用されることの多い、初期消火設備のひとつです。
天井裏の排水管を通して、それぞれの場所に分岐させ、管の先端にヘッドの部品を取り付けます。
ヘッドの先端が天井から顔を出した状態になっています。

散水方式

ヘッドは、散水の状態によって「標準型ヘッド」「小区画型ヘッド」「側壁型ヘッド」の3つの種類に分類されます。
標準型は、円を描くような形で散水し、有効散水半径は2.3〜2.6mです。
小区画型ヘッドとは、壁面をぬらしながら、部屋全体に散水するヘッドです。
側壁型のヘッドは、半円を描くような形で散水します。
ヘッドの取り付け方向は、上向き・下向きの選択が可能です。

設置が必要な場所

スプリンクラーの設置に関する基準は、消防法施工令第12条によって厳密に定められています。
延べ床面積や階層などによって設置する義務が生じますが、一般の一戸建て住宅には義務付けられていません。
マンションで設置が義務付けられているのは、11階以上の部屋です。
11階以上とは、消火活動や避難活動の難易度が高まる階層で、消防のはしご車が届く範囲が関係しています。
延べ床面積による設置基準は、建築物の使用目的などによって異なります。
たとえば、地上4〜10階建ての建物で、料理店などの飲食店舗の場合には、延べ床面積が1,500㎡以上あれば設置しなければなりません。
ほかにも、旅館やホテル、宿泊所などの設置基準も同じく、延べ床面積1,500㎡以上となっています。
百貨店や物品販売を営む店舗、展示場などは、延べ床面積1,000㎡以上から必要です。
なお、消防法の改正にともない、平成28年4月からは避難時に介助が必要になる方がいる病院や診療所については、延べ床面積や階層にかかわらず設置が義務付けられました。

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賃貸物件の管理で知っておくべきスプリンクラーの設置基準

賃貸物件の管理で知っておくべきスプリンクラーの設置基準

設置基準は、消防法によって厳密に定められています。
資産価値の高さから人気のある、高層マンションやタワーマンションは、火災発生時に備えて厳しい基準に基づいて設計されており、防火のための設備も必須です。
階層や延べ床面積による設置が義務付けられているため、新たな物件の管理を始める際には、必ず確認するようにしましょう。
ただし、延焼防止対策は、高層物件だけに有効なわけではありません。
設置基準にある規定に該当していなくても、設置がメリットになる場合もあります。

11階以上のマンション

消防法施行令によると、高さが31m以上ある建物の場合にはスプリンクラーの設置が必要です。
高さ31mとは、階数でいうと11階以上の建物にあたります。
なぜ31mかというと、はしご車の高さが基準になっているからです。
11階以上の部屋にははしご車が届かないため、消火活動や避難がむずかしくなります。
そのため、放水設備による速やかな消火活動が、重要な役割を果たすでしょう。
高さ100m以上になる超高層マンションには、スプリンクラーはもちろんのこと、屋上から避難できるように、ヘリコプターの「緊急離着陸場」を設けなければなりません。

設置場所による作動温度の基準

スプリンクラーが作動しはじめる温度には3つのパターンがあり、設置場所によって設定が違います。
たとえば、キッチンのような高い熱が発生する場所では、作動温度が96℃の設定です。
さらに、サウナのような高温になる場所では、139℃に設定されています。
それ以外の一般的な建物の作動温度設定は72℃です。
それぞれの場所に応じた設定にすることで、誤作動を防止しています。

スプリンクラーを設置するメリット

スプリンクラーを設置することで、屋内消火栓や排煙設備の一部の設備が免除されます。
さらに、物件の保険料も安くなる場合があります。
11階以上などの規定に該当していなくても、設置している物件にはメリットがある場合も少なくありません。
詳しく知りたい方は、消防署に尋ねれば、規定や免除について教えてもらえます。

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賃貸物件の管理で知っておきたいスプリンクラーの種類

賃貸物件の管理で知っておきたいスプリンクラーの種類

スプリンクラーとは、もともと液体や粉末などを散布する機器を指します。
主な用途は「消火・防火用」や「農業用など」です。
消火・防火用では一般的に3つの種類があります。
「閉鎖型」「開放型」「放水型」があり、火災を感知する際の感熱体の有無や放水圧力の規定が異なります。
マンションなどの一般住居に設置されているのは、閉鎖型スプリンクラーが一般的です。
放水型は展示場などの天井が10mを超えるような建物が対象です。
開放型は、大量の水を短時間で放水できます。
多くの方を収容する舞台や劇場、可燃性の高いものを保管する化学工場や倉庫が対象です。
なお、設置できる場所には、天井の高さの規定が設けられています。
高すぎる天井では、熱を感知するのが遅れて、初期段階で消化する機能を十分に果たせないためです。
ここからは、広く用いられている「閉鎖型」について解説していきます。

閉鎖型湿式

スプリンクラーではもっとも一般的なタイプで、マンションなどに広く設置されています。
火災が発生すると、自動的に散水・消火がおこなわれるタイプです。
常にヘッド内部まで水で満たしているため、感熱体の熱による破損と同時に放水される仕組みになっています。
熱を感知してからすぐに放水が開始されるため、初期における消火機能の高さが特徴です。
また、放水と同時に、火災の報知や警報もおこなわれます。

閉鎖型乾式

乾式スプリンクラーとは、おもに寒冷地などで用いられる種類の設備です。
ヘッドに通じる配管の途中に弁があり、水をせき止めています。
火災が発生すると内部にある弁が開き、加圧されていた空気が放出されるため、配管内が減圧されて放水装置が作動します。
水が内部にとどまっているため、気温の影響をうけにくいのが特徴です。
寒冷地にかぎった設備ではなく、配管内の水が凍結する可能性があるような暖房のない建物・屋外・軒下などにも設置されています。

閉鎖型予作動式

予作動式とは、万が一誤作動したときに、甚大な被害が想定される場所などに設置されているスプリンクラーです。
たとえば、通信機室や電算機室、病院や重要文化財を貯蔵する施設などが考えられます。
湿式または乾式の種類では、感熱体が反応すればすぐに放水が開始してしまいます。
しかし、予作動式では、感熱体にプラスして火災報知機の作動を確認しなければ、放水弁が開きません。
火災の発生を慎重に判断しなければならない建物や場所では、予作動式が設置されている場合が多いです。

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まとめ

消火設備のひとつであるスプリンクラーは、階層や延べ床面積などを基準に設置が義務付けられています。
11階以上ある建物や部屋の賃貸物件を管理している場合には、必ず設置するようにしましょう。
ただし、基準外の物件でも、設置がメリットになることもあるので、検討してみてはいかがでしょうか。


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