賃貸物件のオーナーにとって空室の解消は大切なテーマになり、人気設備の整備を検討したことがある方もいるのではないでしょうか。
設備を整備する際にはいくつかのポイントがあり、ファミリーと単身者向けでは導入効果が変わるケースも考えられます。
この記事では、ファミリー向けの空室対策として設備を導入するポイントや、ファミリー向けに導入したほうが良い人気設備についてご紹介します。
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賃貸の空室対策!単身向けとファミリー向けで人気設備が異なる?
空室対策として新しい設備を整備すると賃貸アパートやマンションの価値が高まりますが、費用がかかるため取り組める範囲は限られるでしょう。
このため、何を整備するか十分に検討し、優先順位をつけて実施に踏み切るのがポイントになります。
ファミリーと単身者ではニーズが違う
人気が高い設備を確認するうえで、全国賃貸新聞社から提供されている情報があり、不動産会社が調査対象なので信頼性が高いといえるでしょう。
この情報によるとファミリーと単身者から求めている設備には違いがあり、一方、どちらの層からも高いニーズの設備もあります。
室内洗濯機置き場や、インターネット無料、洗浄機付き便座、独立洗面台、ガスコンロ、オートロックは、双方共通で、設置されていなければ入居されないと示されています。
したがって、現在の物件に設置していない場合には、整備を検討すべきでしょう。
全国賃貸新聞社の情報については、後述するので参考にしてください。
また、別の会社が、首都圏の18歳以上の男女に対して実施した「次に引っ越すときにほしい設備」のランキング調査を公表しています。
この調査では、どちらの層からも人気が高い設備としてエアコンやテレビモニター付きインターホン、宅配ボックス、洗浄機付き便座があげられています。
ファミリーからは、お風呂の追いだき機能やウォークインクローゼット、都市ガス、Wi-Fi、浴室乾燥機、LED照明が求められている点が特徴です。
これらの調査を参考に、物件のターゲットによって整備する設備を選択するのがポイントになります。
ファミリー向けの物件の場合、室内洗濯機置き場や、インターネット無料のほかお風呂の追いだき機能やウォークインクローゼットなどの整備を検討されてはいかがでしょうか。
エリアの特性
オートロックの設置が標準的なマンションが主流のエリアでは、オートロックを設置していなければ入居率が下がると考えたほうが妥当といえるでしょう。
たとえば、木造アパートが中心のエリアであれば、オートロックやホームセキュリティを採用している物件はそんなに多くありません。
したがって、オートロックやホームセキュリティの整備により、高めの家賃でも集客効果が期待できるようになります。
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ファミリーから「なければ部屋が決まらない」賃貸の人気設備
全国賃貸新聞社が発表した、入居者に人気の設備ランキングは2つの内容に区分されています。
その1つが「この設備がないと部屋が決まらないランキング」で、整備されていない場合には入居希望が来ないだろうと考えられる設備がご紹介されています。
お風呂の追いだき機能
ファミリー向けの第1位はお風呂の追いだき機能で、単身者向けではランクインしていない点が特徴です。
入浴する時間がバラバラでもお湯を張り直す必要がないとともに、経済的な負担を減らせる点で、ファミリーからの評価が高いものと考えられます。
室内洗濯機置き場
ファミリー向けでは第2位、単身向けでは第1位と必要性が高く示されています。
洗濯機がベランダや部屋の外の廊下にある物件は、防犯上の理由からあまり望まれていません。
また、雨風により洗濯機自体が傷むことが考えられ、室内洗濯機置き場が設置されていない物件は敬遠されがちです。
テレビモニター付きインターホン
ファミリー向けの第3位はテレビモニター付きインターホンで、単身者向けでも第2位にランクインしています。
インターホン越しに会話ができ、モニターで来訪者を確認できるので、怪しいときには居留守を使ってやり過ごすこともできます。
直接会って対応する必要がないため、防犯対策として必須の設備と考えている方が少なくありません。
また、コロナの影響でネットショッピングやフードデリバリーの利用が増え、玄関前に荷物を置いてもらう置き配が主流になってきているようです。
このようなことがあり、応対から受け取りまでを非接触で完結するテレビモニター付きインターホンの人気が高く、設置されていないと成約にたどり着けないのでしょう。
独立洗面台
ファミリー向けの第4位は独立洗面台です。
出勤や登校時間など、身支度の時間が重なるファミリー向けにとっては必須の設備といえるでしょう。
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「周辺相場より高くても決まる」賃貸のファミリー人気設備
全国賃貸新聞社から発表された、入居者に人気の設備ランキングには、もう1つ「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まるランキング」があります。
整備するために費用が必要になりますが、家賃が周辺相場より高くても決まる見込みが高いので、改修の目途がつきやすくなるでしょう。
インターネット無料
インターネット無料は、単身者およびファミリー、どちらの層からももっとも高く求められている人気設備です。
「この設備がないと部屋が決まらないランキング」では、ファミリー向けでは第6位で、単身者向けでは第3位にランクインしています。
インターネット無料は、設置されていなければ入居を希望されず、設置すると家賃を高く設定しても入居希望者が増えるのであれば、整備は必須といえるでしょう。
テレワークやオンライン授業などが増加したとともに、外出を控え在宅時間が増えたので、動画配信サービスや、YouTubeなどの視聴時間が増えた影響と考えられます。
インターネット設備は、これからの生活において欠かせない設備の1つになっているのでしょう。
高速インターネット
インターネット無料が、どちらの層でも首位にあげられていますが、さらに高速インターネットを求める声が上位にあげられているのが特徴です。
これには、コンサートなどのオンラインイベントが主流になってきたことが背景にあると考えられます。
また、オンラインゲームのユーザーも多く、サービスを快適に利用するためには一定の通信速度が必要となってきます。
これからは、インターネット無料だけではなく、高速通信という付加価値の創出が空室対策の鍵といえるかもしれません。
エントランスのオートロック
エントランスのオートロックは、ファミリー向けでは第3位、単身者向けでも第2位となっています。
オートロックは防犯上の理由から、とくに女性や土地勘のない県外転勤者に人気が高く、不審者の侵入を防げるほかセールスなどの勧誘もほとんど受けずに済みます。
設置されていない場合には簡単にインターホンを押せるので、犯罪被害のリスクが高くなり、暮らしのうえで注意が必要です。
自分の安全だけではなく、家族の身を守るため設置を希望する方が多いと考えられます。
そのほかの注目設備
宅配ボックスやシステムキッチン、温室換気乾燥器、24時間利用可能ごみ置き場が、ファミリー、単身者向けともにランクインしています。
また、お風呂の追いだき機能は「この設備がないと部屋が決まらないランキング」でファミリー向けの第1位ですが、こちらでも第2位の人気設備で注目したいポイントです。
整備には経費がかかりますが、ファミリー向けの物件の場合、お風呂の追いだき機能は必要不可欠な設備といえるでしょう。
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まとめ
現在の賃貸物件に設置していなければ部屋が決まらないとされる設備や、家賃を周辺相場より高くても決まる設備がありますが、整備には費用がかかります。
物件の間取りやターゲットにあわせるとともに、エリアにおける特性を把握し、優先順位を定めて空室対策に取り組みましょう。
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